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2020年10月15日木曜日

動画コンテンツ(YouTubeチャンネル)強化を開始しました!

YouTubeチャンネル本格的始動

2020年2月リリース予定のHORGIHUGHwithFRIENDS(ホーギーヒューウィズフレンズ)の第一弾PVの公開を始め、動画コンテンツ(YouTubeチャンネル)に力を入れ始めました。

「HORGIHUGHwithFRIENDS」を始め、今年情報公開された「アステリアの翼」、断片しか公開していない謎の作品「アンシェリアントリガー」、代表がC言語を勉強しながら開発中の「ホーギーヒューforMD」、またほとんど触れられる事のなかった過去作についてのエピソードや未公開情報、このチャンネルならではゲームコンテンツを不定期配信。  

たくさんの驚きと感動を今後提供し続けて行く予定です。
ぜひチャンネル登録してお待ちください。

WEBサイト
https://pixel-co.com/

YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCK_j5kmxHGzQaukPue97ylw


新たに追加されたステージ「巨大樹の森」を含む4ステージの一部を紹介

Switch版は自社作品でありながら目コピーでプログラミングという、インディーズならではとも言える稀有な開発環境なのですが、せっかくゼロから作り直すと言うことで、全体のパターンや演出を見直し、「”ほぼ”新作」と言う位置付けで販売いたします。

新ステージ、新ウエポン、新ボスなども見逃せません。 

昨年目標達成したクラウドファンディング、支援者の皆様のペットやお気に入りの登場人物たちも新キャラクターとして多数登場し、物語を盛り上げます。 

ヒュー・フィガロ・アンジェラ・ハワードと言う主要キャラクターや、物語の背景を詳しく描いたモードも新登場。 

ご期待ください!



弊社の自社作品ホーギーヒューを敢えてレトロなゲーム機メガドライブでの開発にチャレンジすると言うプロジェクト、こちらの動画も人気です。

MD新作、ダライアスの次はホーヒュー!?




withフレンズならぬwithコロナの世界はまだまだ続きそうな様相を呈しています。

イベントも規制緩和されたとは言え、状況を見ているとなかなか難しい雰囲気はありますが、今後の方向性を模索しつつ進んで行こうと思います。

引き続き応援いただけますと幸いです。
そして、チャンネル登録よろしくお願いいたします!!


2019年12月30日月曜日

令和元年を振り返って

今年も一年ありがとうございました。

一年とは思えないほどに色々ありました。細かく書いていくといつまでも終わらないため、大まかなダイジェストを駆け足で紹介させていただきます!




今年はなんとテレビ番組の収録から一年がスタート!!

「ホーギーヒュー」の主役ヒューのモデルとなった原発避難犬ヒューガと私共が取材を受けました。
番組司会は「MOTHER」などゲームクリエイターとしても有名な、皆様ご存知の糸井重里さん。
BSプレミアム「家族になろうよ」と言う、保護犬や保護猫の里親を探したり、実際に幸せに暮らしている犬猫たちを紹介する番組です。
ワイプ越しとは言えホーギーヒューと糸井さんの共演は感涙ものでした。



3/10(日)飯館村あづまるネットと言うイベントに「Mr.ドットマン仙台支部」として参加させていただきました。ドット絵コースターのワークショップ、いつもと違う会場で勝手が違いましたが多くの方に楽しんでいただけました。



渡辺邦孝「デスクリムゾン」ソロライブ〜上方から来るぞ!気をつけろぉ!〜

3月31日、新宿喜久井町のイズモギャラリーにて開催した、伝説のクソゲー「デスクリムゾン」の楽曲を担当された山水館の渡辺邦孝氏によるソロライブ。
素晴らしい演奏だけでなく渡辺氏の様々なパフォーマンスに、会場は大いに沸きました!
こだわりのグッズも好評でした(^ ^



PC用ゲーム「焔龍聖拳シャオメイ」発売。
レトロなカンフーアクションです。
6月23日の第4回昭和玩具とレトロゲームのみの市in東京&わくわくワークショップ(ゲームインパクトさん主催)に出展するためにかなり無茶なスケジュールで制作開始となりました。
音楽は「源平討魔伝」「超絶倫人ベラボーマン」などを手がけた元ナムコのレジェンドコンポーザー中潟憲雄さん。
FM音源風のサウンドは「素晴らしい!」の一言です。

焔龍聖拳シャオメイ関連商品



8月3日と4日は岐阜で行われた第3回全国エンタメまつり(通称ぜんため)初出展。
街そのものがゲームを中心としたエンターテインメントとなることもあり、お子様のご来場も多かったように思います。普段はお会い出来ない皆様とお会いする事が出来ました。


また8月21日から「ホーギーヒュー」のSwitch版開発費を募るクラウドファンディングを開催致しました。


しかしその途中の9月10日、主人公ヒューのモデルとなった犬ヒューガが他界。

クラウドファンディングを始め「HEARTYMUSICLIVE! at SENDAI88」「インディゲームマーケット」「VariousMore(エメラルドドラゴン 30周年記念イベント)」などの大規模なイベントやWEB制作業務他、様々な業務や心労が重なる中でした。
今でも悲しみは全く消えていませんが、困難を極める状況が続いた中正直しんどい日々でした。

しかし9月のゲームレジェンドでは、ファミ通「ドラネコシアター」などで知られる漫画家餅月あんこ先生がなんと「ホーギーヒュー」クラウドファンディング応援団として駆け付けて下さり、一時は諦めムードもあったクラウドファンディングが少しずつ加速し始めました。



ゲーレジェ前日の9月21日、10月のほぼ矩形波仙台ライブのリハーサルが東京で行われたので見学させていただきました。
プロミュージシャンの練習風景、皆様のお人柄に感動でした。


10月13日はほぼ矩形波ことHEARTYMUSICCLUBBNDの仙台初ライブ「HEARTYMUSICLIVE! at SENDAI88」が行われました。
しかし令和元年台風第19号(ハギビス)が日本列島を直撃。開始前の一週間は毎日進路図を見ながら古川もとあきさんらと連絡を取り合い、慎重に審議を重ねました。本当にギリギリまで悩み、苦しみました。古川さんも本当に悩まれたと思います。
が、メンバーの皆様が前日入り、國府田マリ子さんが計画運休スレスレの新幹線に乗るなどの対応により、なんとか開催する事が出来ました。

当初の予定よりも少ないお客様の中ではありましたが、台風にも負けない感動のパフォーマンスを仙台で見れた事は本当に感慨深いです。
仙台と言う事でホーギーヒューからの楽曲を2曲演奏してくれた事や、ホーギーヒューと古川もとあきさんを繋ぐのに大きな役割を果たした「HOPE」やライブ用特別映像など、常時涙腺は"ほぼ"崩壊状態。

今でも台風の爪痕に苦しまれている方は多くいらっしゃると思います。
一日も早い日常の復帰を心よりお祈りしております。


そして達成無理かと思っていたクラウドファンディングに奇跡が起きました。

「Mr.ドットマン〜小野浩全仕事〜」などを執筆されているぜくうさんの、台風に関連した八ッ場ダムについてのツイートがバズりました。その際にぜくうさんがご自身の書籍でなくホーギーヒュークラウドファンディングについて告知して下さったのです。
ライブの準備をしている時に多くの人から「おめでとう」のメッセージをいただき、その事実を知りました。



そしてその翌日10月14日は初開催となる「インディゲームマーケット」を仙台市で開催。



前日のライブで来仙していた古川もとあきさんを始め、Mr.ドットマンこと小野浩さん、元ハドソンのレジェンドコンポーザー国本剛章さん、中島享生さんやなかやまらいでんさんなど豪華ブースを多数出展いただきました。
初開催なので一切読めませんでしたが、多くのお客様にご来場いただき、会場は終始賑わっておりました。
お子様の来場も多く、親子で楽しんでおられるお客様も多数いらっしゃったのが嬉しいです。本来の理想でもありました。

ぜひ来年も開催したいと思っております。




そして12月22日、エメラルドドラゴン30周年記念イベントVariousMoreをなんと原宿クエストホールで開催。
昨年の原画展直後から企画自体はあり、具体的には2月から動いていたので、文字通り今年の集大成となるようなイベントでした。

そのためスタッフTはピクセルイベントの起源でもある「Mr.ドットマン」Tを着用させていただきました!!





実は開催までかなりの紆余曲折あり、何度も中止しようと思いました。
10月の台風により大きな赤字を計上していた事も追い討ちを掛けました。

しかしツクモさんやBEEPさん、ビーグリーさん、LAND&SEAさんなどのご協力もあり、どうにか形にする事が出来ました。こんな小さい上に未熟な会社にお力を貸して下さり、本当にありがたいです。

各関係者様、ゲストの皆様、ご来場いただいたお客様一人一人のお陰で素晴らしいイベントとなりました。

ただ様々な事情によりスケジュール公開等がなかなか出来なかった事、申し訳ございませんでした。



ゲストの皆さんと。

右より声優の保志総一朗さん、エメドラキャラクターデザイン等の木村明広さん、声優の冬馬由美さん。
あの会場でしか実現出来なかった、当日の朗読劇は感涙モノでした。



実はエメドラの木村先生と共にあるプロジェクトが動いています。
画像をチョイ見せ。
この画像を見たらどんなゲームになるか、分かる人は分かるのではないでしょうか?(^ ^;
原画展でも展示されていた、木村先生が昔描いた↓のセル画は伏線だった・・・!?
諸事情により時間がかかりそうなので、気を長くしてお待ちいただけますと幸いです。



その他の出来事(思い出せる範囲で)
  • 5、9、11月、ゲームレジェンド出展
  • ホーギーヒュー英語版(STEAM版)発売
  • 焔龍聖拳シャオメイ公式ガイドブック発売(餅月あんこ先生の4コマを特別収録)
  • サイバーガジェットさんとのコラボ缶バッチ頒布
  • 海外メディアTech-Gamingさんにインタビュー記事掲載
  • 国内メディア4Gamer.netさんにインタビュー記事掲載
  • 地元新聞河北新報にインタビュー記事掲載

長くなるので色々と端折りましたが、大まかに今年を振り返ってみました。
(なんかメディア系は自慢みたいでヤな感じですね・・・💦)

たった一年間の出来事とは思えないほどの出来事や奇跡に溢れた最高の一年ではありましたがヒューガの死を始め、実は喜び以上に苦しい事や悲しい事がたくさんありました。
この一年で強くなれた気がします。

そして何よりありきたりな表現ではありますが、お付き合いいただいている企業様だけでなく、イベントでお会いする皆様、SNSのフォロワー様など本当に多くの皆様に支えられている事を実感した一年でした。
弊社だけでは実現出来なかった事をたくさん実現させていただく事が出来ました。



来年の上半期はクラウドファンディングに支援下さった皆様との約束を守るため、Switch版ホーギーヒュー「ホーギーヒューwithフレンズ」の開発、古川もとあきさん、Shuzilow.HAさん、國府田マリ子さんらとのプロジェクト「スチームパイロッツ」の開発に集中したいと思います。
イベントはしばらくお休みします。

このブログでも触れた作品の他にも、進行中の企画がありますので続報を楽しみにしていてくださいね。

多くの感動を、本当にありがとうございました。
言葉で言い表せないくらいの感謝の気持ちがいっぱいなのですが、表せないので簡潔な表現お許しください。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

2019年6月10日月曜日

読めばあなたもホーヒューの虜!? 【海外メディアインタビュー日本語訳】

先日、海外のゲームメディアTech-Gamingに、弊社代表佐々木のインタビューが掲載されました。
STEAMで6/11より発売されるWindowsゲーム「ホーギーヒュー」に関するQ&Aです。

作品や開発者への愛とリスペクトに溢れ、日本のゲーム文化や日本語への理解も強く、本当に素晴らしいインタビューだったため、ある程度は思っていることを伝えられた気がします。
(画像はインタビューと同じ配置にしましたが、画像とテキストが完全にシンクロしているのが分かります!)

かなりのロングインタビューになりますが、ぜひお読みください。

本文引用元
https://www.tech-gaming.com/qa-horgihugh/


以下、質問と返答の日本語訳



1.擬人的キャラクターがゲームの中で描かれることは珍しいことではありませんが、Hughほどに複雑な背景のストーリーを持っているキャラクターはなかなかないと思います。Horgihugh というゲームにおいて、どのようにしてHughというキャラクターが生まれたか、この点について教えて頂けますか?


最初は「飼い犬を主人公にしたゲームを作ろう」という簡単な気持ちから始まりました。

ヒューのモデルとなった、私の大切な家族であるヒューガは 2011年に日本で起こった東日本大震災の原発事故により、帰宅困難とされた福島県飯館村に住んでいた犬です。飯館村を離れる事を余儀なくされたヒューガの本来の家族は仮の住まいに引っ越さなければならなくなったため、ヒューガを飼えなくなってしまいました。
そのため保護施設に預け、やがて一時預かりとして私たちと一緒に暮らすようになりました。
それから現在に至るまでヒューガの家族との交流は続いており、ヒューガを通して新しい家族が増えたと言えるような、素晴らしい関係を築かせていただいております。





ヒューガの家族の一員である開発開始当時 8 歳だった少年コウガくんは、父親の影響でレトロゲームに深く興味がありました。
ヒューガを主人公にしたゲームを作ると話すと、彼は会うたびに進捗を楽しみにしていました。

期待してくれる人がいる・・・
そう思うたび、この作品が私の中でどんどん特別なものになって行きました。

また、東日本大震災の被災地支援に関して、地域によるケアの格差、理解や価値観の違いなど、同じ日本国内でも考え方の多様性が良い意味でも悪い意味でも浮き彫りになりました。
皆がそれぞれ一生懸命だったのだと思います。

家族、大切な人、関心や無関心・・・
ゲーム内に散りばめられたワードはこれらの実体験から生まれたものなのかも知れません。



2. Hugh には、様々な友達がいますね。例えば Figaro the Cat だったり、ブルドッグで平和主義の科学者でもある Dr.Howard などですが、このようなキャラクターそれぞれの性格を作り出すプロセスはどのようなものでしたか?


どのキャラクターも実在の動物たちをモチーフにしています。

ヒューと言う名称はヒューガのヒューと、私も大好きなヒュー・ジャックマンのヒューからです。

ヒューの穏やかな性格は、大変な思いをしながらもしなやかに優しく穏やかに過ごしてきたヒューガ本人の性格を参考にしています。
ヒューガの家族との交流の中で分かった事ですが、幼い頃からヒューガは深い愛情の中、幸せに育って来ました。

東日本大震災での別れは彼にとって、計り知れないほどの悲しみと混乱をもたらしたと思います。
しかし震災後に預けられたシェルターでは、幸いにもたくさんの人々からの愛を受けながら、柔軟に適応して暮らしていたようです。

ゲーム内のヒューは、愛する両親と兄弟との別れを経ながらも「笑顔で過ごせば、幸せは向こうから寄って来る」と言う父の言葉を信じていつも穏やかに明るく振舞います。(作中での描写はありません)

フィガロは元は私が飼っており、事情により様々な家を転々とさせてしまった猫がモデルとなっています。
名前もそのままです。

作中のフィガロの性格は強気で孤独に強いながらも、ヒューに対してはどこかほっとけないという感情を持っています。
友達だから。
たったそれだけの理由でどこまでも一緒に飛んで行くのです。今作では触れられてはいませんが、孤児院育ちで親の顔を知りません。



アンジェラは妻の実家にいる猫の名前。
ヒューガと年齢も一緒で、預かり後は一緒に暮らして来ました。作中と同じ幼馴染のような関係です。仲は良いけれど恋愛感情はないという距離感も、実在のヒューガとアンジェラの性格を反映しています。

ハワード博士だけは身内の動物ではなく、公認でもないのですが実在するハワードと言うイングリッシュブルドッグをモチーフにしています。

https://www.instagram.com/barbara_and_howard/

とある動画が日本のテレビ番組でも紹介され、人気となりました。
その国境を越えた愛嬌が、今作の平和の象徴とも言えるハワード博士のイメージに繋がりました。

平和主義の科学者ですが、ハワード博士の研究が今回の事態を招きます。
正しいと信じた道が時として失敗を招く事がありますが、努力次第でそれを取り戻す事も出来る(常にそうであるとは限りませんが)事を伝えたかった。
戦争を拒否した二人のパイロットを支えるには、悪意のない平和主義のハワード博士の性格が必要でした。


3. ゲームタイトルの意味について説明して頂けますか?


ハスキーとコーギーのミックス犬「ホーギー」の「ヒュー」」と言うそのままの意味です。
主人公である彼にスポットを当てたかったからです。

4. このゲームには裏に隠されたテーマのようなものはありますか?


このゲームには「見えているものは違うけど同じ世界で共に生きよう」と言うメッセージが存在します。
そのテーマは「分かり合えない者同士の共存」です。

世界には様々な人種があり、国があり、宗教があり、文化があります。お互いの価値観を受け入れられず、歴史の中で人類は何度も争いを繰り返して来ました。いまもそれは変わりません。

戦争のない国に居たとしても、生きている人々の数だけの人生があり、考えがありますので、それをみんながみんな理解し合い、認め合うなんて難しい事でしょう。

それでもこの美しい地球に生きている同じ命である事に変わりはありません。
理解しあえなくても、仲良くならなくてもいい。
一緒にいたくないなら、距離を置いて一緒に居なければ良いのです。

ただ、それでもせめてお互いの価値観を認める事が出来たなら、ほんの少しだけ世界は良くなるかも知れません。
そんな思いをこの物語に込めました。



5. 一概に言って、優れた STG ゲームというものは、深く考え抜かれたメカニクスを基盤に構築されていると私は信じています。少なくとも、ゲームデザインの側面において何らかの信念を持った作品であることがほとんどです。Horgihughには、何か特徴的なメカニクスはありますか?


青色ゲージによる宙返り、宙返りや敵との近接によって溜まる黄色ゲージでは、画面上の敵全滅か撃墜された時の保険かと、攻守を選択する事が出来ます。コンティニューor ゲームオーバーで、攻略 or クリスタルのストックを優先させるかなど、システムは実はいくつかの選択肢によって構成されています。
レベルデザインにもそういった意図が反映されています。

また、ショップによるパワーアップは世界観を重視したためです。
パワーアップカプセルを回収、と言うのが自然ではないと思えたからです。
ハワード博士が投げるエンブレムは「現役を離れていたヒューにフライトの技術を思い出させる」の意図があります。
フィガロはヒューがフライトの勘を取り戻した頃(レベルアップ時)に登場します。
二人同時プレイがないのも、世界観を優先させたためです。




ステージ構成などには気を使ったつもりですが、演出面では若干地味さを感じられるかと思います。レトロアーケードや 16bit ゲームマシンを意識して、キャラクターの色数など様々な要素に敢えて制限を設けているため、結果的にそうなりました。

現状開発中の Switch 版では全く違った演出が見られます。



6. Horgihugh のゲームプレイはどのようなものですか?


敵や弾を避けるだけでなく、地形やパターン、システムを覚えて進むゲームになります。

そのため、難し過ぎると言うプレイヤーとそうでもないと言うプレイヤーに分かれるようです。アンジェラズショップにより、回数を重ねればいつかはきっとクリア出来ると思いますので、難しいと言う方にもぜひ頑張っていただきたいです。

難しいと思われる方は、とにかく画面上方をキープする事を意識すると良いかも知れません。

また、要所に散りばめた過去作品へのオマージュなどを発見する楽しみもあります。

7. プレイヤーがゲーム内で使用する武器やパワーアップアイテムにはどのようなものがありますか?


フォトンレーザー 貫通型のレーザー。
リップルレーザー いわゆるグラディウス系の拡散型レーザー。
パルスレーザー 波状に広がるレーザー。フィガロ機に当たって反射する。

あとはボムタイプの変更、ミサイルタイプの変更、宙返りゲージの速度アップ、バリアー、相棒フィガロ機のパワーアップなどです。

レーザーはボディの下に装備しますが、これはハワード博士がゴーザリアンの技術を模倣して製作した外付けのユニットだからと言う意味があります。



8. ゲームデザインの視点から、高く評価している STG ゲームはありますか?また、それらのゲームが優れていると感じる理由は何ですか?


グラディウス
グラディウス II ゴーファーの野望
サンダーフォース III・IV

ホーギーヒューは明らかに影響を受けていますが、グラディウス二作はその後のシリーズ作品に比べ、やられた時のリカバリーがよく考えられている気がします。

またそれぞれ様々な安全地帯や戦略など、プレイヤーによる攻略法を探す楽しみもあります。

9. Horgihugh のサウンドトラックは古川もとあき氏により制作されていますね。同氏は、『サンセットライダーズ』、『スーパー魂斗羅』、『グラディウス II』などのゲームタイトルにも楽曲を提供しています。Horgihugh のゲーム制作に古川氏が参加した経緯を教えて頂くことはできますか?


最初の質問の答えからお話が繋がりますが、せっかく楽しみにしてくれる人がいると言う事で、ちゃんとしたものを作ろうという気持ちが強くなりました。

私が MSX「グラディウス 2」や MSX2「火の鳥」などが好きだった事、またその年(2017 年)の始め、古川氏とTwitterで知り合った事もありましたが、心を決めたのは YOUTUBE にアップされていた、東日本大震災チャリティライブで「HOPE」と言う曲を演奏されている、古川氏のバンドの動画でした。

古川氏ご自身も 1995 年に起きた阪神淡路大震災で大変な被害に遭われました。
そんな古川氏が今度はこちらに想いを込めて演奏して下さってい姿が、東日本大震災で家族と離れ離れになったヒューガと自分の中で繋がったのです。
幸いコウガくんはレトロゲームに詳しく、グラディウスシリーズの事もよく知っています。

間違いなく自分にとって特別な作品となるであろうと直感し、思い切って古川氏にコンタクトを取りました。

これは間違いなく、私の人生の中で最も正しかった選択の一つでしょう。



10. 定番の人気ゲームに少し関連する質問です。
Horgihughの中で、炎の波が円を描くように画面を覆う場面がありますね。これはコナミの『沙羅曼蛇』を思い起こさせるような雰囲気があると感じました。貴社が制作作品を通して敬意を表したいと考えるゲームタイトルは他に何かありますか?


挙げればキリがないのですが、特にリスペクトしているのは以下のゲームです。

これらのゲームのモチーフが作中に登場していますので、プレイヤーの皆さん、ぜひ探してみてください!

グラディウス
グラディウス 2
沙羅曼蛇
グラディウス II ゴーファーの野望
スカイキッド
オーダイン
ダライアス
ファンタジーゾーン
スペースハリアー
サンダーフォースシリーズ


11. STG ジャンルにおける流行の一つに、容赦ない難易度の高さを好む傾向があります。これは、弾幕ゲームの人気の高さからしても顕著な傾向だと思います。Horgihugh の場合は、そのような難易度の高さを求めるものとは異なるアプローチで、手の届きやすさを重要視しているというような印象があります。このような方向性を取った理由はありますか?


まずは私自身が、あまり弾幕 STG が得意でないというのが大きな理由かも知れません。

可愛らしいキャラクター、どこか愛嬌のある敵、それとは反比例して重いテーマの物語を楽しんでもらうために、ある程度の易しさが必要と感じました。

さすがにゲーム未経験の方には難しいかも知れませんが、一人でも多くの方に楽しんで頂きたいです。



12. 同人サークルやフリーのプログラマーの多くが、少額の資金で制作活動をすることの難しさについて述べています。
貴社の場合のデベロップメントのプロセスについて簡単にご説明頂けますか?


まさに弊社も同じ悩みを抱えています。
かといって必要以上の膨大な資金は、インディーズらしさ、ピクセルらしさを失わせてしまう気もします。
1~2 年、制作に没頭出来るほどの資金が確保出来ればよいのですが・・・

他の事業で資金を確保し、なんとかかんとか繋いでいるという状況ですので、そこに時間を取られて開発が進まないと言った状況もあります。

今回がこうして大々的に販売する初めてのゲームとなったため、告知や販売方法に課題がありました。

そんな中、今回のパブリッシャーライオンウイングパブリッシング社にお声がけいただいた事は本当にありがたいです。
この場を借りて、ブラドリーさんに感謝を伝えたいです。

本当にありがとうございました。

お忙しいところ、お時間を取って頂きありがとうございます。

2019年2月21日木曜日

ピクセルオフィシャルWEBショップについて

お気づきの方も多いかも知れませんが、ピクセルではWEBショップも運営しております。

https://pixel.official.ec/

「オフィシャル」とつけたのは調子こいているわけではありません!!
選べるURLのサブドメインがofficial.ecだったので・・・

2年ほど前に開設しましたが少しずつ商品も増え、木村明広氏のエメドラグッズ、今やプレ値でどうやっても手が届かないPCゲーム「ソフィア」のイラストを手がけたくりひろし氏のアイテムや、「ドットの拳GIGA」を始めとしたレジェンドコンポーザーとピクセルが作り上げたゲームソフトなど、他ではなかなかお目にかかれないレアアイテムが満載です。


PCパッケージ版HORGIHUGH
Sofia(ソフィア)パッケージイラストアクリルキーホルダー


中でも弊社作品「HORGIHUGH」関連商品は、当然ですがアイテム入荷は弊社 WEBショップが最速! 
KOUさんが描いてくれたキャラクターのグッズは本当に可愛いので、ぜひ揃えていただきたいです!!

また、MSX時代のコナミ作品を彷彿とさせるHORGIHUGHのオリジナルサウンドトラックは、古川もとあきさん必携です!


HORGIHUGHオリジナルサウンドトラック

色々ありますので、ぜひ覗いてみてくださいね!

https://pixel.official.ec/

これからもピクセルオフィシャルWEBショップをよろしくお願いいたします!

2018年12月30日日曜日

今年も一年ありがとうございました!

2018年も無事終わる事が出来ました。

もちろんピクセルにとっても大きな一年でありましたが、私代表佐々木にとっても、人生で最も濃い一年となりました。

Mr.ドットマン


始まりは1/27のMr.ドットマンinSENDAI。
昨年から蒔いていた種とは言え、様々な事がここから大きく動き出した気がします。



Mr.ドットマンこと小野浩さんを始め、源平討魔伝などでお馴染みの中潟憲雄さんのナムココンビ、昨今のファミコン新作やレトロゲームブームの牽引者とも言えるRIKIさん、ラジアメレジェンド大橋照子さんと言う、今思うととんでもない豪華ゲストを冬真っ只中の仙台に呼んでしまったと言う暴挙。
しかも寒い中、小野さんには仙台のローカル番組生中継にご出演いただきました!
ムネ(さとう宗幸)さんと小野さんのやり取りはなかなかレアなのではないでしょうか?


しかしこの季節に開催したお陰で、食わず嫌いだった牡蠣の美味しさに目覚めました😅
(その時の様子はゲームラボ特別復活号のRIKIさんの記事にチラッと掲載されています)


https://pixel.official.ec/items/14660323

そしてその後、大阪でのMr.ドットマンイベントが決定していたため「話題のネタにでもなれば」程度に始めた「ドットの拳GIGA」は同人作品として商品化し、ゲーレジェデビュー。
11月のゲーレジェで販売した「ドットの拳GIGA/BLACK」ではさらにゼビウス、ディグダグ、ドラゴンバスターなどのコンポーザー、慶野由利子さんに特別参加いただきました。

今でも終わっておらず、実は今後の展開に向けて脈々と続いています。


また同じく11月のゲーレジェにて、小野浩さんのこれまでの功績を記録した本が発売されたのですが、ピクセルは表紙を担当させていただきました。
Mr.ドットマンの仕事、そしてナムコやアミューズメントの歴史など、物凄い情報量の書籍です。

こんな歴史的な仕事に携わらせていただき光栄に思います。



2019年は小野浩さんドット絵人生40周年!!
またすごい一年になりそうです。


エメラルドドラゴン原画展


そして9月15日と16日の2日間に渡って開催された「エメラルドドラゴン原画展」。
東京での初主催でしたが、お陰様で大盛況のイベントとなりました。



木村明広先生の案でご出演いただいたシークレットゲスト、声優・保志総一朗さんの途中出場に、皆様驚かれた事と思います。そしてお二人の息の合った素晴らしいトークで会場を盛り上げて下さいました。

エメラルドドラゴンは私がPC-8801を買う(買ってもらう💧)キッカケとなった、レトロPCゲーマー、またはコアなPCエンジンユーザーならほとんどの人が知っているであろう、ビジュアルやストーリーがその後の作品に影響を与えたであろう名作です。

今回のイベントのためにPCエンジンのパッケージで有名な「祈りの丘」のタムリンを描き下ろしていただいたり、様々なグッズを制作させていただいたり、1ファンとして信じられない日々でした。

そしてまさか原画は前日まで弊社の事務所(仙台)にあったと言う・・・
猛暑、湿気など、空調管理にはかなり気を張りました・・・

なんとエメドラも来年30周年と言う節目!!
何か起きるかな???


ホーギーヒュー


そして今年、ピクセル名義としては初のSTG「ホーギーヒュー」が発売されました。


PCパッケージ版のご購入はこちら

App store

音楽に元コナミ矩形波倶楽部の古川もとあきさん、キャラクターデザインにKOUさんなどを迎え、様々なクリエイターに支えられて出来上がった、可愛いけれど難しい、懐かしいけれどちょっと新しい、ドット絵によるシューティングゲームです。

その発売を記念して、10/20と10/21に吉祥寺でイベントを行いました。
今作に携わっていただいた古川もとあきさんKOUさんを始め、深見誠一さん、TECHNOuchiさんと言う元コナミサウンドチームがトークゲストとしてご出演くださいました!

1日目はホーギーヒューの制作過程のお話。
2日目はコナミ時代のマル秘トーク。

と言う構成。
TECHNOuchiさん渾身のスライドによるかなり深〜いコナミトークには、ファンの皆様も大満足だったのではないでしょうか?

また両日共に、古川もとあきさんによるギターミニライブを行っていただきました。
狭い会場でしたので、かなりの至近距離で古川さんの演奏を体験出来るまたとない機会と言うこともあり、無名のゲームのイベントにも関わらず多くのお客様より肯定的なご感想をいただき、心より嬉しく思います。



今年のイベント事業を大きく分けるとこの三つになるのですが、ここには語り尽くせないほどたくさんの出会いがあり、感動がありました。
レジェンドと呼ばれる皆様を始め、本当に善い人ばかり(裏の顔までは存じあげませんが😅)で、ご来場いただいたお客様、スタッフ、家族も含め、人に恵まれているとつくづく思います。
必ず毎月1回以上は人生最大級の感動があった一年だったと思います。

ホームページなどにもしつこく書いている事ですが
「文化としてのゲーム」
「アートとしてのゲーム」
「レトロゲーム=ゲーム業界のクラシック、としての位置づけ」
という想いを抱き、ひたすら愛と情熱とリスペクトだけで突っ走って来ました。
その結果、ご迷惑をお掛けしまった場面も多々あるかと思います。

たくさんの人が同じような想いを持ち、ビジネスにしていたり趣味にしていたり、それぞれの方法で行動に移しています。
この業界でその上が見当たらないような方々と接する機会も増え、自分の小ささを目の当たりにしながら「自分がやらなくても良いのではないか?」と立ち止まりたくなる時もありました。
イベントをやるたびにいただく感謝の言葉を思い出すと、まだまだ自分にしかやれない事はある気がします。

「ピクセルに関わっていると、なんか楽しい」

少しはそれに似たお言葉をいただける機会が増えた事を、誇りに思います。

これからも色々とご迷惑をお掛けする事もあるかも知れませんが、どの行動にも少なくとも悪意はありませんので💧、「またやってるよ」くらいに流していただけますと幸いです。



ピクセルに関わってくださった皆様、本当にありがとうございました!!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。