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2019年6月10日月曜日

読めばあなたもホーヒューの虜!? 【海外メディアインタビュー日本語訳】

先日、海外のゲームメディアTech-Gamingに、弊社代表佐々木のインタビューが掲載されました。
STEAMで6/11より発売されるWindowsゲーム「ホーギーヒュー」に関するQ&Aです。

作品や開発者への愛とリスペクトに溢れ、日本のゲーム文化や日本語への理解も強く、本当に素晴らしいインタビューだったため、ある程度は思っていることを伝えられた気がします。
(画像はインタビューと同じ配置にしましたが、画像とテキストが完全にシンクロしているのが分かります!)

かなりのロングインタビューになりますが、ぜひお読みください。

本文引用元
https://www.tech-gaming.com/qa-horgihugh/


以下、質問と返答の日本語訳



1.擬人的キャラクターがゲームの中で描かれることは珍しいことではありませんが、Hughほどに複雑な背景のストーリーを持っているキャラクターはなかなかないと思います。Horgihugh というゲームにおいて、どのようにしてHughというキャラクターが生まれたか、この点について教えて頂けますか?


最初は「飼い犬を主人公にしたゲームを作ろう」という簡単な気持ちから始まりました。

ヒューのモデルとなった、私の大切な家族であるヒューガは 2011年に日本で起こった東日本大震災の原発事故により、帰宅困難とされた福島県飯館村に住んでいた犬です。飯館村を離れる事を余儀なくされたヒューガの本来の家族は仮の住まいに引っ越さなければならなくなったため、ヒューガを飼えなくなってしまいました。
そのため保護施設に預け、やがて一時預かりとして私たちと一緒に暮らすようになりました。
それから現在に至るまでヒューガの家族との交流は続いており、ヒューガを通して新しい家族が増えたと言えるような、素晴らしい関係を築かせていただいております。





ヒューガの家族の一員である開発開始当時 8 歳だった少年コウガくんは、父親の影響でレトロゲームに深く興味がありました。
ヒューガを主人公にしたゲームを作ると話すと、彼は会うたびに進捗を楽しみにしていました。

期待してくれる人がいる・・・
そう思うたび、この作品が私の中でどんどん特別なものになって行きました。

また、東日本大震災の被災地支援に関して、地域によるケアの格差、理解や価値観の違いなど、同じ日本国内でも考え方の多様性が良い意味でも悪い意味でも浮き彫りになりました。
皆がそれぞれ一生懸命だったのだと思います。

家族、大切な人、関心や無関心・・・
ゲーム内に散りばめられたワードはこれらの実体験から生まれたものなのかも知れません。



2. Hugh には、様々な友達がいますね。例えば Figaro the Cat だったり、ブルドッグで平和主義の科学者でもある Dr.Howard などですが、このようなキャラクターそれぞれの性格を作り出すプロセスはどのようなものでしたか?


どのキャラクターも実在の動物たちをモチーフにしています。

ヒューと言う名称はヒューガのヒューと、私も大好きなヒュー・ジャックマンのヒューからです。

ヒューの穏やかな性格は、大変な思いをしながらもしなやかに優しく穏やかに過ごしてきたヒューガ本人の性格を参考にしています。
ヒューガの家族との交流の中で分かった事ですが、幼い頃からヒューガは深い愛情の中、幸せに育って来ました。

東日本大震災での別れは彼にとって、計り知れないほどの悲しみと混乱をもたらしたと思います。
しかし震災後に預けられたシェルターでは、幸いにもたくさんの人々からの愛を受けながら、柔軟に適応して暮らしていたようです。

ゲーム内のヒューは、愛する両親と兄弟との別れを経ながらも「笑顔で過ごせば、幸せは向こうから寄って来る」と言う父の言葉を信じていつも穏やかに明るく振舞います。(作中での描写はありません)

フィガロは元は私が飼っており、事情により様々な家を転々とさせてしまった猫がモデルとなっています。
名前もそのままです。

作中のフィガロの性格は強気で孤独に強いながらも、ヒューに対してはどこかほっとけないという感情を持っています。
友達だから。
たったそれだけの理由でどこまでも一緒に飛んで行くのです。今作では触れられてはいませんが、孤児院育ちで親の顔を知りません。



アンジェラは妻の実家にいる猫の名前。
ヒューガと年齢も一緒で、預かり後は一緒に暮らして来ました。作中と同じ幼馴染のような関係です。仲は良いけれど恋愛感情はないという距離感も、実在のヒューガとアンジェラの性格を反映しています。

ハワード博士だけは身内の動物ではなく、公認でもないのですが実在するハワードと言うイングリッシュブルドッグをモチーフにしています。

https://www.instagram.com/barbara_and_howard/

とある動画が日本のテレビ番組でも紹介され、人気となりました。
その国境を越えた愛嬌が、今作の平和の象徴とも言えるハワード博士のイメージに繋がりました。

平和主義の科学者ですが、ハワード博士の研究が今回の事態を招きます。
正しいと信じた道が時として失敗を招く事がありますが、努力次第でそれを取り戻す事も出来る(常にそうであるとは限りませんが)事を伝えたかった。
戦争を拒否した二人のパイロットを支えるには、悪意のない平和主義のハワード博士の性格が必要でした。


3. ゲームタイトルの意味について説明して頂けますか?


ハスキーとコーギーのミックス犬「ホーギー」の「ヒュー」」と言うそのままの意味です。
主人公である彼にスポットを当てたかったからです。

4. このゲームには裏に隠されたテーマのようなものはありますか?


このゲームには「見えているものは違うけど同じ世界で共に生きよう」と言うメッセージが存在します。
そのテーマは「分かり合えない者同士の共存」です。

世界には様々な人種があり、国があり、宗教があり、文化があります。お互いの価値観を受け入れられず、歴史の中で人類は何度も争いを繰り返して来ました。いまもそれは変わりません。

戦争のない国に居たとしても、生きている人々の数だけの人生があり、考えがありますので、それをみんながみんな理解し合い、認め合うなんて難しい事でしょう。

それでもこの美しい地球に生きている同じ命である事に変わりはありません。
理解しあえなくても、仲良くならなくてもいい。
一緒にいたくないなら、距離を置いて一緒に居なければ良いのです。

ただ、それでもせめてお互いの価値観を認める事が出来たなら、ほんの少しだけ世界は良くなるかも知れません。
そんな思いをこの物語に込めました。



5. 一概に言って、優れた STG ゲームというものは、深く考え抜かれたメカニクスを基盤に構築されていると私は信じています。少なくとも、ゲームデザインの側面において何らかの信念を持った作品であることがほとんどです。Horgihughには、何か特徴的なメカニクスはありますか?


青色ゲージによる宙返り、宙返りや敵との近接によって溜まる黄色ゲージでは、画面上の敵全滅か撃墜された時の保険かと、攻守を選択する事が出来ます。コンティニューor ゲームオーバーで、攻略 or クリスタルのストックを優先させるかなど、システムは実はいくつかの選択肢によって構成されています。
レベルデザインにもそういった意図が反映されています。

また、ショップによるパワーアップは世界観を重視したためです。
パワーアップカプセルを回収、と言うのが自然ではないと思えたからです。
ハワード博士が投げるエンブレムは「現役を離れていたヒューにフライトの技術を思い出させる」の意図があります。
フィガロはヒューがフライトの勘を取り戻した頃(レベルアップ時)に登場します。
二人同時プレイがないのも、世界観を優先させたためです。




ステージ構成などには気を使ったつもりですが、演出面では若干地味さを感じられるかと思います。レトロアーケードや 16bit ゲームマシンを意識して、キャラクターの色数など様々な要素に敢えて制限を設けているため、結果的にそうなりました。

現状開発中の Switch 版では全く違った演出が見られます。



6. Horgihugh のゲームプレイはどのようなものですか?


敵や弾を避けるだけでなく、地形やパターン、システムを覚えて進むゲームになります。

そのため、難し過ぎると言うプレイヤーとそうでもないと言うプレイヤーに分かれるようです。アンジェラズショップにより、回数を重ねればいつかはきっとクリア出来ると思いますので、難しいと言う方にもぜひ頑張っていただきたいです。

難しいと思われる方は、とにかく画面上方をキープする事を意識すると良いかも知れません。

また、要所に散りばめた過去作品へのオマージュなどを発見する楽しみもあります。

7. プレイヤーがゲーム内で使用する武器やパワーアップアイテムにはどのようなものがありますか?


フォトンレーザー 貫通型のレーザー。
リップルレーザー いわゆるグラディウス系の拡散型レーザー。
パルスレーザー 波状に広がるレーザー。フィガロ機に当たって反射する。

あとはボムタイプの変更、ミサイルタイプの変更、宙返りゲージの速度アップ、バリアー、相棒フィガロ機のパワーアップなどです。

レーザーはボディの下に装備しますが、これはハワード博士がゴーザリアンの技術を模倣して製作した外付けのユニットだからと言う意味があります。



8. ゲームデザインの視点から、高く評価している STG ゲームはありますか?また、それらのゲームが優れていると感じる理由は何ですか?


グラディウス
グラディウス II ゴーファーの野望
サンダーフォース III・IV

ホーギーヒューは明らかに影響を受けていますが、グラディウス二作はその後のシリーズ作品に比べ、やられた時のリカバリーがよく考えられている気がします。

またそれぞれ様々な安全地帯や戦略など、プレイヤーによる攻略法を探す楽しみもあります。

9. Horgihugh のサウンドトラックは古川もとあき氏により制作されていますね。同氏は、『サンセットライダーズ』、『スーパー魂斗羅』、『グラディウス II』などのゲームタイトルにも楽曲を提供しています。Horgihugh のゲーム制作に古川氏が参加した経緯を教えて頂くことはできますか?


最初の質問の答えからお話が繋がりますが、せっかく楽しみにしてくれる人がいると言う事で、ちゃんとしたものを作ろうという気持ちが強くなりました。

私が MSX「グラディウス 2」や MSX2「火の鳥」などが好きだった事、またその年(2017 年)の始め、古川氏とTwitterで知り合った事もありましたが、心を決めたのは YOUTUBE にアップされていた、東日本大震災チャリティライブで「HOPE」と言う曲を演奏されている、古川氏のバンドの動画でした。

古川氏ご自身も 1995 年に起きた阪神淡路大震災で大変な被害に遭われました。
そんな古川氏が今度はこちらに想いを込めて演奏して下さってい姿が、東日本大震災で家族と離れ離れになったヒューガと自分の中で繋がったのです。
幸いコウガくんはレトロゲームに詳しく、グラディウスシリーズの事もよく知っています。

間違いなく自分にとって特別な作品となるであろうと直感し、思い切って古川氏にコンタクトを取りました。

これは間違いなく、私の人生の中で最も正しかった選択の一つでしょう。



10. 定番の人気ゲームに少し関連する質問です。
Horgihughの中で、炎の波が円を描くように画面を覆う場面がありますね。これはコナミの『沙羅曼蛇』を思い起こさせるような雰囲気があると感じました。貴社が制作作品を通して敬意を表したいと考えるゲームタイトルは他に何かありますか?


挙げればキリがないのですが、特にリスペクトしているのは以下のゲームです。

これらのゲームのモチーフが作中に登場していますので、プレイヤーの皆さん、ぜひ探してみてください!

グラディウス
グラディウス 2
沙羅曼蛇
グラディウス II ゴーファーの野望
スカイキッド
オーダイン
ダライアス
ファンタジーゾーン
スペースハリアー
サンダーフォースシリーズ


11. STG ジャンルにおける流行の一つに、容赦ない難易度の高さを好む傾向があります。これは、弾幕ゲームの人気の高さからしても顕著な傾向だと思います。Horgihugh の場合は、そのような難易度の高さを求めるものとは異なるアプローチで、手の届きやすさを重要視しているというような印象があります。このような方向性を取った理由はありますか?


まずは私自身が、あまり弾幕 STG が得意でないというのが大きな理由かも知れません。

可愛らしいキャラクター、どこか愛嬌のある敵、それとは反比例して重いテーマの物語を楽しんでもらうために、ある程度の易しさが必要と感じました。

さすがにゲーム未経験の方には難しいかも知れませんが、一人でも多くの方に楽しんで頂きたいです。



12. 同人サークルやフリーのプログラマーの多くが、少額の資金で制作活動をすることの難しさについて述べています。
貴社の場合のデベロップメントのプロセスについて簡単にご説明頂けますか?


まさに弊社も同じ悩みを抱えています。
かといって必要以上の膨大な資金は、インディーズらしさ、ピクセルらしさを失わせてしまう気もします。
1~2 年、制作に没頭出来るほどの資金が確保出来ればよいのですが・・・

他の事業で資金を確保し、なんとかかんとか繋いでいるという状況ですので、そこに時間を取られて開発が進まないと言った状況もあります。

今回がこうして大々的に販売する初めてのゲームとなったため、告知や販売方法に課題がありました。

そんな中、今回のパブリッシャーライオンウイングパブリッシング社にお声がけいただいた事は本当にありがたいです。
この場を借りて、ブラドリーさんに感謝を伝えたいです。

本当にありがとうございました。

お忙しいところ、お時間を取って頂きありがとうございます。

2018年3月15日木曜日

飯館村あづまるネット2018に参加しました!

2018年3月11日

東日本大震災から7年目のこの日、福島県の飯舘村交流センターで行われたイベント「飯館村あづまるネット」にて、「Mr.ドットマン仙台支部」としてワークショップをさせていただきました。




私ごとではありますが、弊社代表佐々木が里親として預かっている犬「ヒューガ」が震災前に住んでいたのが飯館村なのです。

Mr.ドットマン仙台支部での活動という名誉もさる事ながら、ゆかりのある飯館村、しかも3.11と言う特別な日に、皆様の笑顔に貢献出来た事を心より嬉しく思います。

ヒューガの元の飼い主のご夫妻も駆け付けて下さいました!





ワークショップを行なっている部屋に、何度も足を運んでくれた小学一年生の男の子が選んだドット絵の素材は・・・


なんとMr.ドットマン小野浩氏の似顔絵!!
喜びのあまり、すぐにご本人にメールしましたとも。




初めての事なので、少し声がけしないと難しいかなあと、イベントが開始されるまでは思っておりましたが、暖かく気さくな飯館の皆さまは、こちらから声を掛ける間も無く、積極的にワークショップに参加してくださいました!




今回は親子のお客様が多くなると思われましたが、意外にも女性単身でのご参加が、お子様と同じくらい多かったですね。




いつもそうですが、作業中は皆さま真剣そのもの。
途中ドットがズレ、失敗しそうになったお子様もいらっしゃいましたが、ちょっとしたアレンジをアドバイスしたところ、ちゃんと形になりました!




私もリクエストを受けて急遽参戦。




NPO法人ルワンダの教育を考える会のルーシーさん。
彼女が販売していたルワンダコーヒーの売上が、ルワンダの子供達の教育のために寄付されるそうです。





焼き鳥、スープ、スイーツ、わたあめ、おうどん、おしるこ、アメリカンドック、たい焼き、漬け物、大根餅、その他たくさんの食べ物が無料で振る舞われ、来場された方全員が笑顔になるイベントでした。

そのうちのいくつかご馳走になりましたが、どれも美味しかったです!
「大根餅」と聞いて様々なバリエーションを聞いておりましたが、どの予想とも違う食べ物(味や風合いはチヂミに近いかも・・・)で、こちらも非常に美味しかったです。

「飯館村あづまるネット」は、特定非営利活動法人シャローム様が主催になって行なっているイベントで、これが3回目だそうです。

人を笑顔にする仕事って最高ですね。





私共ピクセルとしても、笑顔のお手伝いが出来る事であれば、積極的に参加させていただきたいと思っております。
イベントへの出展依頼、開催のご相談など、何かあればお気軽にお声がけ下さいね。

素晴らしい体験をさせていただき、本当にありがとうございました!

2018年1月30日火曜日

「Mr.ドットマンinSENDAI」(後編・トークショー)

2018/01/27(土)
Marucafeにて、「Mr.ドットマンinSENDAI」のトークショーが行われました。

ナムコ一社提供の伝説のラジオ番組「ラジオはアメリカン」の大橋照子さんをMCに、ゲストに「源平討魔伝」や「サンダーセプター」などの作曲でも有名な中潟憲雄さん、「キラキラスターナイトDX」や「8BITMUSIC POWER 」など、現代に蘇ったFCソフトを手がけるイラストレーター・漫画家のRIKIさんをお迎えした、今回のトークショー。

豪華過ぎるメンバー、そしてそれに見合っていたと自負出来るような、笑いあり、感動ありの濃い内容のトークショーとなりました。

内容は、ご来場いただいた皆様だけの特別な体験ですので、詳しい事は書けませんし、公開出来る画像も一部ですが、その雰囲気が伝われば幸いです。




たくさんのお客様にご来場いただき、会場であるMarucafeさんに臨時の椅子を用意していただくなど、満員御礼状態!!

ちょっと前に、関東方面のイベントで中潟さんたちとお逢いしていたお客様も足を運んでくれたそうです。




トークのプロフェッショナル、大橋照子さんのさすがの進行で、お客様たちも巻き込んで和やかながらも盛り上がる会場。
大橋さんの長年のファンの皆様も数名、わざわざ仙台まで足を運んで下さいました!
本当に感謝です。




ナムコ時代のエピソードやゲストの皆様の紹介、「Mr.ドットマンのゲームを作るなら?」といった構成で、トークショーは進行しました。




MCばりにトーク上手なRIKIさんが盛り上げ、ちょっと盛り上がり過ぎて脱線したところを大橋さんが制御する、と言った面白いコンビネーションもちらほら。




 「Mr.ドットマンのゲームを作るなら?」と言うトークテーマに寄せられたお客様の企画に、実際の現場さながらの真摯なアドバイスをする中潟さん。
現実的なお話の中にも、提案者に対して愛のあるトーク内容に、会場の皆様も引き込まれていたようです。




ゲーム業界を志す20代のお客様に、レジェンドの皆様が一人ずつ真剣にアドバイスをすると言う場面があり、感動してしまいました。



そしてトークショー終了後は少しの間、物販やサイン会を交え、ゲストとお客様との談笑タイム。

先日の宮城ローカル番組「OH!バンデス」に小野さんが急遽出演してくださった事で、「レトロゲームは知らなかったけれど興味を持った」と言う10代の女性のお客様がいらっしゃいました。
どちらかと言えば30〜40代をターゲットにしていたこのイベントに、若い方が興味を持って下さった事は非常に嬉しいです。

また、昨日のワークショップのブログに書き忘れたのですが、代々木アニメーション学院に別イベントでいらっしゃっていた10代の若者たちが、「ドット絵大好きです!」とおっしゃって下さり、イベント趣旨を説明したところ、遠目に小野さんたちを見て興奮していたのが印象的でした。

本当に価値があるものは、世代も性別も問わず理解していただけると実感致しました。

ご来場いただいた皆様、小野さん、大橋さん、中潟さん、RIKIさん、最高の時間を本当にありがとうございました!

Mr.ドットマンこと小野浩さんの活躍は、まだ始まったばかり。
これからも目が離せませんよ〜


2018年1月29日月曜日

「Mr.ドットマンinSENDAI」無事終了しました!(前編・ワークショップ)

2018/01/27(土)
代々木アニメーション学院仙台にて、弊社初のイベントとなる「Mr.ドットマンinSENDAI」のワークショップが行われました。

まずはイベントの様子を写真と共にご覧ください!


Mr.ドットマンこと小野浩氏による開会のあいさつと、ホワイトボードの「一点入魂!!」
の文字。
ドット絵の基本です。


マニュアルやお手本を見ながら制作開始!


男性女性、お子様から大人まで、幅広い世代のたくさんのお客様にご来場いただきました!


序盤は雑談を楽しみながら進みましたが、作業が佳境に入ると皆様真剣に手を動かしています。


なんとトークショーゲストの大橋照子さん、中潟憲雄さん、RIKIさんもワークショップに参加!
他の参加者の皆様と交流を深めておられました。

大人も子供も男性も女性もみんな笑顔!!
上のような光景を見るために、このイベントをやったと言っても過言ではありません。


すみません。
後ろ姿ですが手前の黒いジャケットが中潟憲雄さん。


RIKIさんは、参加者の方とかなり気さくにお話しながら作業を進めておられました。


見た事ありますね。
そうです。あれです。


碁石海岸・穴通磯をドット絵にて表現したお客様もいらっしゃいました!
碁石海岸は昔WEB制作で「墓石」と書き間違い、それがシニア向けコンテンツだったと言う、シャレにならない思い出が・・・(笑 


こちらも某有名キャラクター。
みなさん上手に描かれていらっしゃいました。 


オリジナルの図案を持参下さったツワモノも!!!
こちらのお客様は、トークショーでも大活躍されていらっしゃいました。


この真剣な眼差し。
感動しました!

ニッパーを見る事が初めてだったのか「怖い!これやだ!」と言っていた少年も、気づくと自らニッパーを握り、作業に没頭していました。
図案を持参していたので、私ピクセルの佐々木も、図案のドット化に協力させていただきましたよ〜。


テーブル毎にドットマン賞を決めるのが恒例なのですが、大橋さんテーブルのドットマン賞はこの剣のアイコンを制作した小学四年生の男の子!

マインクラフトの書籍を持参し、様々なドット絵を方眼紙に試して試行錯誤しながら作業していました。
普段もアイロンビーズでドット絵を書き、ストップモーションが出来るアプリでアニメーションを制作しているそうです。

そんなお子様にも参加していただけて嬉しいです。
また、参加をさせてくださったご家族にも感謝です。

未来のMr.ドットマンかも!?


ご協賛いただいた、株式会社ピコラの金子様も顔を出してくださいました!
金子様も某有名ゲーム会社出身。
ドッターだった時代に「一点入魂」をモットーに作業されていたそうです。
このたびは本当にお世話になりました。




ご来場いただいた皆様、ご協賛、ご協力いただいた法人、個人の皆様、ゲストの皆様、今回は本当にお世話になりました。
不慣れな事で私共の手際も悪く、かなりてんやわんやしてしましたが、とても温かみのある、楽しいイベントになりました。

遊んでいたゲームの制作に携わっている面々を前に、
「子供の頃の自分に教えてあげたい!!」
運営側は口を揃えて言っておりました。
もちろん私も😅

勢いだけで突っ走った数ヶ月でしたが、結果的には、今ピクセルに出来る最高の形にはなったのかなと思います。名前が「株式会社ピクセル」で最初のイベントが「Mr.ドットマン」
これは奇跡です。(ドットの英語表記はPixel)

イベント開催にあたり、大変な事もかなりありましたが、今では笑い話です。

そんな苦労の中、一つだけお願いがあります。



今回はまず会場探しから始まりました。

「若い世代にゲームの黎明期のお話を知ってもらいたい」
「ドットの技術から新しい発想を生み出してもらいたい」

などの想いもあり、会場は専門学校に、と言うコンセプトがありました。

仙台初のイベントと言う事で、元ナムコと言う経歴、小野浩さんの過去の作品名を言うと担当の方は皆様「おお!」とはなるのですが、残念ながら「上に話を通します」から自然消滅・・・というパターンが多かったです。
それらは、こちらの都合で始めた活動なので、当然かとは思います。
お話を聞いていただいただけでも、本当に感謝しております。
各校の担当者の皆様、本当にありがとうございました!



しかし、会場探しを始めて最初に言われた一言が、どうしても引っかかっているのです。



「ゲームは興味あるけど、ゲームを作る中の人に興味あります?」

最初がこれだったので「その程度の認識だと仙台では無理なのかな?」とまで思ってしまいました。

これは、私共は言われても別に良いのです。 
レジェンドクリエイターの皆様も大人なので、言われても流して下さると思います。


ただそれは、ゲームの専門学校に通っている生徒さんに言って良い事なのでしょうか?


今回のイベントにも来てくれた、知り合いの小学生の少年は、尊敬する人に任天堂の「宮本茂」氏を挙げています。ゲームを作りたい、ゲーム会社に入りたい夢があるのです。

私たちクリエイター(自分をこう言うのはおこがましいですが)にとって、好きなゲームや映画、音楽などを作っている中の人は、同じ憧れでも、芸能人などとは違います。
極端な言い方しかありませんが、神様みたいなものなのです。
それこそ創造主なのだから、ある意味正しい表現ではないでしょうか。

小野さん、中潟さんを始め、レジェンドクリエイターの皆様は今でも精力的に活動し、たくさんのファンに希望や夢を与えています。

せっかくゲームの道を夢見て専門学校に入学した生徒さんには、そう言うクリエイターになってもらいたいです。

ゲームに限らず、クリエイティブな道を志している人々は、自分の作品が愛され、誰かの人生に夢や希望、良い影響を与える事を少なからず願っていると思います。
心に響く作品に出会った時、その出会いは人生に影響を与え、きっとその作者に興味を持つと思うのです。

ゲーム系専門学校の生徒さんは「ゲーム」ではなく「ゲームを作る中の人」になって行く訳ですから、興味を持たれない人になってしまうのはあまりにも悲しいです。




ご協力いただいたから言う訳ではありませんが、今回特別協賛いただいた、代々木アニメーション学院さんの生徒さんは挨拶もしっかりされており、感動致しました。それは方針だそうです。
技術を磨く事はもちろん大切ですが、AIに取って替られるような仕事でない限り、そういった人としてのコミュニケーションや魅力はもっと重要だと思うのです。 

クリエイティブ系などの教育現場にいらっしゃる皆様、どうか、「ただの中の人」と言われないような未来を、生徒さんに描いてあげてください。心のある作品は、きっと人の心を動かします。そんな作品を創るクリエイターの芽を大切にしてください。
全てが無駄でないといつか気付く事が出来る、いくつになっても前向きに輝ける、そんな夢のある大人を育ててあげてください。



それが私共からのお願いです。
私共も若い世代がもっと夢を見れるような社会を実現出来るよう、微力ながら尽力して行きます。

2018年1月16日火曜日

Mr.ドットマンinSENDAIに先駆けてアート展示を開催中!

仙台市青葉区一番町のクラックス(青葉通りの1FにGAPが入っているビル)にて、1/16~1/23までの間、「Mr.ドットマン〜小野浩〜の軌跡&ドットアート展」を開催しております。

1/27(土)に来仙する元ナムコのレジェンドクリエイター小野浩氏の実績の一部や、名画をドット絵にしたアート等をご覧いただけます。
この機会を逃すと、いつ見れるかは分かりませんので、ぜひお誘い合わせの上、遊びに来てくださいね。

アートなので多くを語りません。
その素晴らしさは、会場でお楽しみください。


大きめサイズを展示している、左右両面を再現した「鳥獣花木図屏風」は圧巻です。






クラックスサロン
http://www.kurax.jp/shop/salon_detail.php

また1/27のイベント「Mr.ドットマンinSENDAI」では、トークショーの内容にちなんでゲームアイデアを募集しております!
参加出来る出来ないは関係なく、どなたでもご参加いただけます。

あなたのアイデアがレジェンドによってゲームになるチャンスです!
お気軽にどうぞ〜。

http://pixel-co.com/mr_dotman/plan.html